プランターの種類は本当に多いです。
素材でいえばプラスチック製もあれば木製もあります。
土を焼いた素焼きのモノや陶器もあるよね。
形状だと細長いものから四角い深さのあるものまで。
正直どのプランターを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。
そこでプランターを購入する際の手助けとなる「プランターの選び方」をまとめました。
選び方のポイント
まず大事なことは
- 作物に適したプランターを選ぶこと
作物は栽培環境に大きく影響を受けるから。
プランターなら何でもいいという訳にはいきません。
いくらデザインがいい、値段が安いといって選んでも作物がうまく育たなかったら‥‥
結局、無駄になってしまいます。
まず作物にあったプランターを選ぶようにしましょう。
選び方の第一歩
まず最初にすることは‥‥
- 育てる作物を選ぶこと
これが何より大切よね。
作物が決まらないことにはプランターに適しているかどうかの判断はつきません。
作物を選ぶ理由
作物に適している適していないを無関係に選ぶと‥‥
- 作物の成長が阻害されることもある
根をしっかり張る作物に底の浅いプランターを用いては、根腐れなどを引き起こしかねません。
作物の成長にはそれに適したプランターが必要です。
容量と形状で選択
作物が決まればプランター選びも進展します。
容量を見つけるには
容量を手っ取り早く知るのは‥
- 家庭菜園初心者向けの本を見る
例えば、「新版、だれでもできるベランダで野菜づくり」には “プランターサイズ:深型” の表示があります。
「決定版、一年中楽しめるコンテナ野菜づくり85種」では “コンテナサイズ:大型” とイラストとともにより細かく表示しくれています。
また「プランターで楽しむおうちで野菜づくり」には使用されたプランターを写真で紹介。
大きさやサイズも表記しているのでより分かりやすいですね。
プランターの容量
まずは容量を大きく分けるとつぎの4種類。
- 小型
- 中型/標準
- 大型
- 深型
4種類の分類には明確な線引きがあるわけではありませんが、それぞれの特性をみていきます。
小型
容量 6L~10L 程度。横幅 20㎝ ~ 40㎝。
ベビーリーフやレタスミックスなどに。
あまり枝が長く伸びない野菜や少量育てる葉物には向いています。
中型/標準
容量 12L~20L 程度。横幅 60㎝ ~ 65㎝。
種や苗を植えてから収穫まであまり長くかからない野菜向け。
コマツナ、ほうれん草、レタスなどの葉物野菜にはいいね。
他にはさやいんげん、シソ、ラディッシュやミニ人参など。
大型
容量約30~40 L程度。横幅 80㎝ 以上。
収穫するまで時間が長くかかる野菜や実をつける野菜向け。
トマトやきゅうり、ナスやピーマンなどの実もの野菜やミニ大根などの根菜に。
深型(鉢型)
直径、高さとも30cm以上、容量約20L(以上)から30 L程度。
大きく育つ野菜や土の中で実をならす野菜にはあっています。
ジャガイモ、オクラ、トマト、キュウリ、ナスなどに。
また大型の野菜を1株植えする時にいいし支柱を設置するのにも向いています。
プランターのサイズ表記
プランターには鉢とは違い明確な規格がありません。
そのため目安として用いているのが‥
- プランターの横幅の長さ
例えば、横幅の長さが40㎝だとしたら「40型」となります。
どのくらいの土が入るかの容量はリットルで表示されています。
プランターにはサイズと容量の両方が記載されていることが多いので分かりやすいですよね。
プランターの形状
プランターの形状によっても適した野菜があります。
長方形
ベランダ菜園でもよく見かけるタイプ。
奥行きが狭く細長いのでスペースが少ない場所でも使えます。
株間を開けて植え付けしないといけない植物には適しています。
正方形
深さをとることができるタイプ。なので根を深く張る植物には適しています。
種や苗を植えてから収穫まであまり長くかからない野菜向け。
丸形
直径が広いモノや狭いモノ、底まで浅いものなどさまざまで「植木鉢」と呼ばれることも。
デザインのバリエーションも豊富。野菜を単体で育てるのには適しています。
材質で絞り込み
プランターの材質を把握することでさらに絞り込むことができます。
大まかには次の4つに分けられます。
- プラスチック
- 素焼き(テラコッタ)
- 陶器
- 木製
それぞれの材質についてまとめます。
材質別の特徴
材質の特徴をまとめます。
プラスチック
プラスチックのメリットはまず軽くて持ち運びしやすい。
値段がリーズナブルで色やデザインが豊富なのも大きなメリット。
さらに保水性がいいのもポイントです。
プラスチックは家庭菜園の初心者に一番とっつきやすいね。
ただ耐久性は高くありません。なので日差しが強い場所や湿気の多い場所は経年劣化を早める恐れもあるので要注意。
耐水性も低いので水のやり過ぎにも注意が必要。
素焼き
素焼きのメリットは通気性や排水性に優れていること。
プランター内の土が呼吸しやすい環境になり、根腐れの防止の助けになります。
また劣化に強いのもメリットの一つです。
デメリットは土を固めて焼いているので重いこと。
プランターに土を入れると更に重くなるし、衝撃を加えると割れてしまいます。
陶器
陶器の特徴は素焼きと違って土の表面に釉薬を掛けて焼いています。
そのため保水性がいいことやカラーやデザインが豊富な点が大きなメリット。
さらに土の温度が安定しやすいこともメリットとなっています。
デメリットは素焼きと同様に、土を固めて焼いているので重い点。
衝撃を加えると割れる点も同じで土を入れればさらに重くなります。
ただ通気性が悪いのは素焼きとは違う点ですね。
木製
木製の最大のメリットは通気性。
植物や土に空気が回りやすいので根腐れ防止にも役に立ちます。
アンティークでおしゃれなモノも多く植物との見た目の相性はイイ。
デメリットは置く場所や保管の仕方によっては劣化が早いこと。
湿気が多い所での長期間放置は木が腐る場合も出てくるので要注意。
プラスチックに比べると値段が張るし重いです。
各素材のメリット&デメリット
今までのメリットとデメリットをまとめると次の通りです。
種類 | メリット | デメリット |
プラスチック | 軽いので持ち運びが簡単 色やデザインが豊富 保水性が良い 値段がリーズナブル 割れにくい | 耐久性は低い 通気性は悪い 排水性は低い 土の温度が上がりやすい |
素焼き (テラコッタ) | 通気性が良い 排水性が良い 土の温度が安定しやすい 劣化に強い | 土を固めて焼いたもので重い 衝撃が加わると割れる |
陶 器 | 保水性が良い 色やデザインが豊富 土の温度が安定しやすい | 土を固めて焼いたもので重い 衝撃が加わると割れる 通気性は悪い |
木 製 | 通気性が良い 排水性が良い 植物との見た目の相性が良い メンテナンスの手間がかからない | 比較的重い 置き場所次第で劣化が早い 腐る場合がある 値段がはる |
機能面で念押し
ここまで様々な条件で絞り込んできましたが、最後の絞込みは機能面です。
- 排水用の穴
- 支柱穴
それぞれみていきます。
排水用の穴
プランターの水はけが悪いと根が窒息状態に陥りかねません。
それを防ぐために排水用の穴を確保。穴の位置は底に付いてたり側面に付いてたりと様々。
穴の位置や大きさ、数などで絞り込むのも一つの方法です。
ただよくわからない方は側面の穴付きタイプを選ぶのが無難です。
支柱穴
キュウリやトマトなどの野菜は倒れないように支柱を土の中に埋め込みます。
ただ入れるだけでなくしっかりと安定させなければいけません。
こういった時には支柱穴付きのプランターは便利ね。
その縁の穴に差し込むだけで支柱を手軽に設置することができます。
初心者に使いやすい材質は
今まで色々な条件でプランターを見てきました。
家庭菜園の初心者に使いやすいのは‥
- プラスチック製
デメリットは当然あります。
でも最初に使うものとしては最も負担が少ない素材といえます。
その理由は‥‥
- 軽量で持ち運びやすい
- 値段がリーズナブル
- 割れにくい
もう少しわかりやすく説明します。
軽量で持ち運びやすい
他の素焼きや陶器、木製と比べると圧倒的に軽量。
なのでちょっと移動したりするのには向いています。
ベランダの掃除で
ベランダを掃除する際には簡単に移動させることができます。
台風や大雨に備えて
台風や大雨がやってくる時にもプランターの移動は必須。
できるだけ被害を被らない場所に移さないといけません。
値段がリーズナブル
他の材質と比べて値段がさほど高価ではなくリーズナブル。
初めて使うには負担があまりかからなくて使いやすいです。
割れにくい
素焼きや陶器は衝撃が加わると割れるし、木製は湿気が多いと腐る恐れがあります。
その点プラスチックは割れにくくて持ちがいい。
ただ直射日光が当たり続ける場所だと劣化が早まるので注意が必要です。
初めての家庭菜園プランター
現在ベビーサラダミックスのタネを発芽させています。
葉物野菜でありそれほど広い面積は必要ないかなと思ってます。
最終的には次のプランターを選びました。
リッチェル「緑のやさいプランター40型」
サイズは40×30×14.5H㎝、容量は10L。底はメッシュタイプ。
メーカーサイトに葉野菜の栽培にも最適と記載されていた点が大きな後押しとなりました。
でも実際のところは使ってみないことには分からないなとも感じています。
でも迷っている方には
おじやさは何とか選んで購入できました。
でも中にはまだ迷われている方もおられるかもしれません。
その場合には‥‥
やや大きくて深めのプランターにする
それはトマトやキュウリなどの根を深く張るものに対応できるからです。
そうなれば当然深く根を張らない葉菜類などにも対応可能。
土が多く必要だとか場所をとることはありますが、大は小を兼ねるといいますので。
野菜決めがプランター選びの第一歩!
今まで様々な視点でプランターの選び方をまとめてきました。
まず大事なのは‥
- 作物に適したプランターを選ぶこと
その手順としては‥
上記の手順を踏んでいけばかなり絞り込むことはできるので助けとはなるはずです。
とはいっても色や形などは各自で選ぶしかありません。
最終的には多くの種類があるプランターの中から自分に必要なモノを選んでください。
家庭菜園初心者にいいのは‥
なかなか決めきれない迷っている場合には‥‥
やや大きくて深めのプランターにする
これも一つの方法です。
プランター選びで悩むのもこれを一つの経験です。
それすらもポジティブにとらえて、ベランダ菜園を楽しみましょう。
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