野菜を作りたいと思っても先立つのは不安。
「どうやって育てたらいいんだろう⁉」
「自分でうまくできるかな⁉」
植物を育てるのは難しそうってイメージはあるよね。
周りの人に聞けない場合にはやはり本が頼りです。
情報はできるだけ多い方がどことなく安心できるし、ロングセラーの本もそう。
それだけ支持されてきたということだから。
そこで2011年に発行されて野菜の種類も多い『決定版 一年中楽しめるコンテナで野菜づくり85種』の感想をレビューします。
今まで初心者向けに選んだ4種類の本をレビュー。
今回のようにガッツリ書かれたモノからもっとなライトな内容の本まで。
次の記事で本の選び方とともに紹介しています。
【概要】細部にまで紹介される盛り沢山の情報
野菜作りの経験なしでも栽培できる『決定版 一年中楽しめるコンテナ野菜づくり85種』をまとめました。
要約
2011年5月に発行されたロングセラー『一年中楽しめるコンテナ野菜づくり』。
それを再編集して新たに加筆されました。
写真などの野菜づくりの情報がかなり豊富
とにかく作業工程を細かく丁寧に写真で紹介しています。
それだけでなく写真への書き込み補足や文書での情報もたっぷり。
このボリュームがあればわからないことで困ることはなさそうです。
出版社 | 西東社 | |
発売日 | 2018/8/28 | |
著者 | 金田 初代 | |
写真 | 金田 洋一郎 | |
単行本 | 224ページ | |
サイズ | 18.3×1.6×23.4㎝(B5変形判) | |
85種類のおいしい野菜をコンテナで簡単に作れるコツを紹介。種まきから収穫までの作業工程を詳しく説明。従来のモノを再編集して新たに加筆。 |
注目ポイント
この本で注目してほしいのは次のポイント。
- 豊富な作業工程の写真
作業中の写真から作業前・作業後の比較できる写真まで多数。
写真は作業工程をこまかく丁寧に分かりやすく説明
その上写真への書き込みやキャプションも記載。
文章での補足もスペースの許す限りなされています。
作業の途中で惑わないよう丁寧に解説しているよね。
目次
この本の目次は下記の通りです。
西東社より引用
- 栽培準備
1.コンテナで野菜を作る前に
2.野菜が喜ぶコンテナの置き場所
3.ベランダのレイアウトを工夫する
4.野菜作りに適したコンテナ
5.コンテナ栽培に必要な用具
6.コンテナ栽培に適した土づくり
7.コンテナ栽培に必要な肥料の準備
8.収穫までの作業を覚えよう
9.病害虫の出にくい環境をつくる- 果菜類
イチゴ / キュウリ
トマト / ミニトマト
ナス 他15種類- 葉菜類
キャベツ / コマツナ
玉レタス / ニラ
ハクサイ 他34種類- 根菜類
サツマイモ / 小カブ
ニンジン 他8種類- ハーブ(香草)
セージ / バジル
ミント 他8種類- モヤシとスプラウト
カイワレダイコン
ヒメダイズ
いろいろなもやしとスプラウト
- 果菜類
イチゴ /
インゲン(つるなし種)
エダマメ / オクラ
カボチャ(ミニ種)
キュウリ / シシトウ
サヤエンドウ
スイカ(小玉種)
スイートコーン)
ズッキーニ / ソラマメ
トウガラシ / トマト
ミニトマト / ナス
ピーマン/パプリカ
ニガウリ / メロン
ラッカセイ- 葉菜類
アシタバ / アサツキ
アイスプランツ
ツルナ / アスパラガス
エシャレット
カリフラワー
サラダカラシナ
キャベツ
キョウナ(ミズナ)
クウシンサイ
クレソン
ヒユナ(バイアム)
コマツナ / シュンギク
シソ / スイスチャード
スティックセニョール
セルリー / タアサイ
玉レタス
ミニチンゲンサイ
ツルムラサキ / ニンニク
ニラ / ハクサイ(ミニ種)
葉ネギ / パセリ
ブロッコリー
ホウレンソウ
プチヴェール
ホーム玉ねぎ
ミツバ / 芽キャベツ
コスレタス / リーフレタス
モロヘイヤ / ルッコラ
ワケギ- 根菜類
ミニゴボウ / サトイモ
サツマイモ / ジャガイモ
小カブ / ダイコン
ラディッシュ / ニンジン
金時ニンジン(京ニンジン)
テーブルビート
ショウガ- ハーブ(香草)
コリアンダー
イタリアンパセリ
セージ / ステビア
タイム / フェンネル
チャイブ / バジル
ミント / レモングラス
ローズマリー- モヤシとスプラウト
カイワレダイコン
ヒメダイズ
色々なもやしとスプラウト- コンテナ菜園用語集
野菜の各部名称
索引
【高評価】作業の助けとなる情報の豊富さ
本を読んで良かったと感じた点は次の通りです。
- 栽培情報が豊富
- 作業工程の写真がキメ細かい
- 野菜の品種紹介
もう少しくわしく述べます。
栽培情報が豊富
とにかく栽培に関する情報が豊富です。
野菜の作り方はもちろん置き場所や栽培のポイントまでも記載。
コンテナサイズや栽培用土などもちゃんと解説。
写真や文章、イラストなどを駆使して多くの事を伝えています
レイアウトの基本は見開き2頁。もっと説明が必要な場合には3~4頁分を使用。
隅々まで読み込みさえすればわからないことはない感じです。
作業工程の写真がキメ細かい
栽培情報のかなりの部分を写真は占めています。
写真は多く掲載。でも実にきめ細かい印象を受けました。
作物の生育状況を見せるだけではありません。
写真への書き込みやキャプションで補足説明しています。
生育に則した作業の状況を丁寧に紹介している。
手を写り込ませてリアルな作業の姿を出しています。
野菜の品種紹介
品種に関する情報は今すぐにはあまり必要ないこと。
最初に植える作物を決める時には多少は役立つかもしれません。
でも本当に役立つのは一度でも作物を育ててから。
そうなればその品種の良さや今一歩な点が感じられるはずです。
【低評価】情報過多がもたらすマイナス面
先ほどとは一転してもの足りないなと感じた点は以下の通り。
- 紙面が見づらい
- 情報過多で理解しづらい
もう少しくわしくみていきます。
紙面が見づらい
この本も前回レビューの『プランターで楽しむおうちで野菜づくり』同様に情報が満載です。
ただ良いことばかりではありません。
情報が詰め込まれて見づらい。
豊富な情報を限られた頁に掲載。どうしても詰め込み感は否めません。
情報量に圧倒されてちょっとテンションも下がるほど。
せっかく多くの写真やイラストを使っているのに残念ですね。
情報過多で理解しづらい
情報がたくさんあるのは基本的にはいいこと。
ただ初心者にとっては情報が多すぎるのも返ってマイナス。
頭に中途半端にしか入らなければ作り方もイメージできません。
理解するのもひと苦労だよね。
最初は必要最低限に絞られた情報で取り組む方がスムーズな気がします。
野菜づくりを経験してから読むと入りやすそう。
【比較】プランターとコンテナとの違いは⁉
管理人も当初は「コンテナって何?」と疑問に思っていました。
でも本をめくると『野菜づくりに適したコンテナ』という項目を発見。
そこではプラスチック製の鉢や素焼きの鉢や木製の鉢などが紹介されています。
プラスティック製の鉢というのはいわゆるプランターのことね。
また最後辺りにある「コンテナ菜園用語集」にも説明。
コンテナとは、植物を植える容器の総称。
鉢、プランター、木製の樽など、材質や形、大きさなどは問わない。
要は厳密な違いはないようでほぼ同じモノと捉えて大丈夫みたいですね。
【まとめ】使いづらい⁉ 初心者には過多な情報
栽培に関する情報が溢れている本。しっかり活用できれば役立つことは間違いなし。
この本を読んでの結論は‥‥
栽培情報が多くて為になるものの初心者には向いていなかった。
野菜づくりの経験を積んだ後で読み返したい。
もう一度良かった点・もの足りない点をまとめます。
野菜づくりへの不安も少なくなり安心して取り組めそうです。
紙面の見づらさはレイアウトの問題。もう少し余白やスペースがあればもっと楽に見れるハズ。
初心者からすると理解しづらい点があるというだけ。
経験を積んだ後なら大いに役に立つでしょう。。
管理人はまず『〈新版〉だれでもできるベランダで野菜づくり』をメインで使っていく予定です。
スタートではこれくらいのボリュームがちょうどイイかも。
でも情報はたくさんあった方がいいから手元に置きたいとお思いの方もいらっしゃるでしょう。
気になる方は下記に最新の価格順の「最安値ショップ」が並んでいます。
よかったら活用ください。
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