家庭菜園を始める時には多くの人は入門書を購入します。
それを参考にして作業を開始してもうまくいかないことも珍しくありません。
分からないことだってしばしば出てくるよね。
初心者は些細な事につまづきやすいもの。
野菜栽培のエキスパートが多い著者とは視点が異なります。
初心者視点で書かれた内容だったら心強いですよね。。
そこでオザキフラワーパークの方が監修された『プランターで楽しむ おうちで野菜づくり』の感想をレビューします。
家庭菜園の初心者が最初に行う必要があるのは選ぶ基準を決めること。
本の選び方とともに本の紹介をしたのが次の記事です。
【概要】迷わず取り組める豊富な知識
初めて家庭菜園に取り組む人向けに『プランターで楽しむおうちで野菜づくり』をまとめました。
要約
初心者でもちゃんと育てることができるよう丁寧に詳しく解説。
プランター栽培に必要な情報はしっかり載っています。
- 野菜の苗選びから収穫までの一連の行程
- 厳選された栽培しやすい野菜の紹介
栽培ポイントは写真や文章でわかりやすく整理。
この本を参考にすれば初めてでもうまく育てることができます。
出版社 | 池田書店 | |
発売日 | 2022/3/6 | |
監修 | オザキフラワーパーク | |
単行本 | 160ページ | |
サイズ | 18.2×1.2×25.7㎝(B5判) | |
プランターで栽培しやすい54種類の野菜を紹介。写真やイラスト、文章などで初心者でもしっかり育てられるようポイントをわかりやすく説明。 |
注目ポイント
まず注目してほしいのが次の三点。
- オザキフラーワーパーク監修
- 多数の作業中写真
- 工夫されたレイアウト
もう少し説明します。
オザキフラーワーパーク監修
この類の本は園芸家とか農学部の先生が書かれることが多い。
でもこの本の監修はテレビなどでも取り上げられるオザキフラーワーパーク。
日頃から家庭菜園を始めている方々とも接しているハズ。
初心者の不安や悩みなどもよく理解されているんじゃない⁉
経験が少ない人には心強いですよね。
多数の作業中写真
栽培について情報は写真や文章でこまかく丁寧に説明。
メインはやはり数多く掲載されている写真です。
中でも作業中の写真はわかりやすい。
指が写り込んでいると間隔や大きさの比較が簡単。
実際の作業を撮影したものなのでひと目で理解できます。
工夫されたレイアウト
文字や写真で実に多くの育て方の情報が記載。
他にも収穫した野菜を美味しく食べるポイントや知っておくと役立つ情報。
栽培する時の注意点など多種多様な情報が並んでいます。
吹き出しや文字の背景の色掛けなどのレイアウトで工夫。
分かりやすくなるように気が配られてます。
目次
この本の目次は以下の通り。
池田書店より引用
- プランターで野菜を育てる前に
育てる野菜の計画立て
テーマ別の栽培プラン
栽培カレンダー一覧表
基本の道具
プランターの選び方
プランター栽培の留意点- 葉ものを育てよう
カリフラワー / キャベツ
小松菜 / ほうれん草
レタス 他14種類- 実ものを育てよう
枝豆 / オクラ
きゅうり / トマト
ピーマン 他14種類- 果物を育てよう
いちご
すいか(小玉スイカ)- 根ものを育てよう
かぶ / じゃがいも
大根(ミニ大根)
ラディッシュ
にんじん(ミニにんじん)- ハーブを育てよう
イタリアンパセリ
コリアンダー
タイム 他7種類
- 葉ものを育てよう
カリフラワー / キャベツ
茎ブロッコリー / 小松菜
サンチュ / しそ
春菊 /
チンゲン菜
にら /
白菜(ミニ白菜)
葉ねぎ /
ブロッコリー
ベビーリーフ / ほうれん草
水菜 /
芽キャベツ
モロヘイヤ /
リーフレタス
レタス- 実ものを育てよう
枝豆 / オクラ
かぼちゃ(ミニかぼちゃ)
きゅうり /
グリーンピース
さやいんげん(つるなし)
さやえんどう / ししとう
ズッキーニ /
スナップえんどう
そら豆 /
とうがらし
トマト(ミニトマト)
なす
にがうり /
パプリカ
ピーマン
平さやいんげん(つるなし)
落花生- 果物を育てよう
いちご
すいか(小玉すいか)- 根ものを育てよう
かぶ /
じゃがいも
大根(ミニ大根)
にんじん(ミニにんじん)
ラディッシュ- ハーブを育てよう
イタリアンパセリ
コリアンダー
タイム /
チャービル /
ディル
バジル /
パセリ
ミント(ペパーミント)
ルッコラ
ローズマリー- プランター栽培の基本
土について 肥料について
種について 苗について
間引き 芽かき
摘芯 追肥
支柱立て 誘引
人工授粉 病害虫の対策
用語集
【高評価】作業の助けとなる豊富な情報
本を読んでこれはいいと感じたのは主に次の点。
- 見やすい一覧表の栽培カレンダー
- 盛りだくさんの栽培情報
- 豊富な作業写真
もう少しくわしく述べます。
見やすい一覧表の栽培カレンダー
まず目に入ってきたのが「栽培カレンダー一覧表」。
植えつけ・種まきや収穫の作業が一度に確認できるもの。
今の時期に何の作業をすればいいかがすぐわかります。
従来は野菜ごとそれぞれで確認する必要がありました。
でもそれが横断的にひと目で見ることができる。
とても分かりやすいですよね。
またテーマ別の栽培プランの記載もあり。初心者おすすめコースなどが参考になります。
盛りだくさんの栽培情報
栽培に関しての情報は実にこと細かに書かれています。
今まで読んできた本ではあまり見かけなかった情報も網羅。
置き場所、生育適温、株間、連作障害、プランターの大きさ、栽培カレンダー、発生しやすい病気・害虫など。
栽培の仕方は経験者にとっては当たり前のことが多い。
でも初心者だとそうはいきません。
それが豊富な情報のおかげで分からないことも解消。
やはりオザキフラワーパーク監修ならでは。
日ごろの接客を通じて気づかれているのかもしれませんね。
豊富な作業写真
普通、作業工程の説明は文章でなされていることがほとんど。
でもこの本では写真がふんだんに使われて説明。
しかもその写真は人の手や道具まで写った状態のもの。
作業そのものを目で見て理解できるので分かりやすいですね。
【低評価】詰め込み過ぎ⁉ 見づらい紙面
この本にはプランター栽培に必要だと思われる情報が満載。
画像、文章、吹き出しなどを駆使してとても細かく丁寧に書かれていました。
そういった中で気になったのは‥‥
紙面がどうも見づらい印象がすること。
情報が満載なのはいいこと。それなのにどうも見づらい感じ。
これでもかとぎっしり詰まった感じ。ゆとりがないせいかな。
適度なスペースがないので圧倒されてしまいました。
【比較】「誰でもできるベランダで野菜づくり」との違いは⁈
先日は『〈新版〉だれでもできるベランダで野菜づくり』をレビュー。
プランター栽培の文字はありませんが同じジャンルの本でした。
情報が豊富で丁寧に書かれている点はどちらも同じ。
違うのは本の良さを実感するタイミング。
- 『〈新版〉だれでもできるベランダで野菜づくり』‥‥手を動かしたい時
コンパクトにまとめられているので早く取り掛かりたい時には役に立ちます。
- 『プランターで楽しむ おうちで野菜づくり』‥‥手が止まった時
作業中のわからないことを調べるには役に立ちます。
プランターで野菜を育てるのはどちらでも可能。
ただ使い方によっては違いが生じてきますね。
【まとめ】安心して取り組めるプランター栽培
監修はテレビ番組でも取り上げられるオザキフラワーパーク。
そのせいか実に細かい点まで丁寧に説明してくれています。
初心者でも惑うことなく取り組めそうな印象をもちました。
そこで結論を申し上げると‥‥
栽培の方法について実に細かい解説。とくに作業をしている写真はイメージが湧きやすかったですね。
ベランダ以外での野菜づくりにも通用するね。
もう一度良かった点・気になる点をまとめます。
野菜づくりへの不安も少なくなり安心して取り組めそうです。
栽培に関しての情報はふんだんに盛り込まれています。なので読めば役立つことは間違いなし。
ただ見づらい感じがするだけ。個人差の範疇かもしれないですね。
記述内容は初心者にわかりやすい。
家庭菜園を初めてはじめる時の本としてもちろん使えます。
サブ的な2冊目の本としても十分価値がありそう。
そうなれば送料の負担がないとか中古本が販売されていると助かりますよね。
下記に最新の価格順の「最安値ショップ」が並んでいます。
よかったら活用ください。
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