家庭菜園をする上で温度はとても重要な要素です。
その基本となるのは温度を測ること。
ただ温度には、気温や地温、最高温度や最低温度など様々なデータがあるよね。
そのため温度計も色々な種類が存在しています。
特に初心者のうちは温度計は必須アイテムよね。
正直どの温度計を選んでいいのか迷ってしまいますよね。
そこで家庭菜園の初心者が楽に使える温度計の選び方をまとめました。
併せて温度計の使用目的や各種温度データについても説明しています。
温度計の使用目的
温度計を使う目的は‥‥
- 温度を知ること
それにとどまらず、温度管理にも繋がります。
ただ作業は温度計を使って温度を測ることです。
でも測ることが目的になってはマズいんだよね。
発芽や育苗に適温なのかどうかを判断するために温度はとても大切な情報です。
温度をしることで栽培に活かすことができますから。
こんなに多い温度データ
温度を測るといっても実に様々な温度データがあります。
ざっと主なモノを挙げると次の通りです。
- 気温
- 地温
- 生育適温
- 発芽適温
- 積算温度
それぞれについてもう少しくわしく説明します。
気温
「気温」とは大気の温度のこと。一般的には地上1.25m~2.00mの大気の温度を指します。
主に植物の地上部分の生育に影響を及ぼします。
またジャガイモやサツマイモなどの地下塊茎・塊根部分にも影響を与えます。
地温
地温とは地表面や地中数メートルまでの土地の温度のこと。
普通、農業では耕作土層の温度を指します。
主に種子の発芽や植物の地下部分の生育に影響をもたらします。
生育適温
主な野菜の生育適温はおおよそ15~30℃といわれています。
当然、野菜の種類や品種によりその温度は異なります。
生育適温とは‥‥
- 植物が発芽してから生育するのに適した気温のこと。
野菜の生育適温よりも気温が高い場合や低い場合には、野菜の生育が著しく遅れたり悪くなったりします。
最悪の場合には枯れてしまうことも。
マルチや寒冷紗などを上手く使って生育適温を保つ必要がありますね。
発芽適温
多くのタネは20~25℃が適温です。でも野菜の種類や品種によってはその温度は異なります。
発芽適温にマッチしていないと種をまいても発芽しない可能性も。
発芽適温とは‥‥
- 種が発芽するのに適した地温のこと。
種を土に植えたからって必ず芽が出るとは限らないいのね。
発芽適温は育てる野菜のタネまき時期の目安になります。
積算温度
野菜などの栽培では日数で管理するより積算温度での管理が重要とされています。
積算温度は野菜の生育の進展具合を表す指標。
- 一定期間の平均気温を合計したもの。
おおまかにいえば、1日の最高温度+最低温度÷2を1日の平均気温にできるね。
収穫時期を判断する目安の一つとなりますし、昨年との比較にも使えます。
積算温度計が販売されているぐらい大事な指標の一つですね。
選び方のポイント
家庭菜園初心者は初めて経験することばかり。どんな温度計を選んだらいいのか悩みます。
温度計の選び方をまとめたポイントが次の通り。
- シンプルな構造
- 地温の測定
- 1℃刻み目盛り
もう少し補足説明します。
シンプルな構造
温度計に求めるモノは温度が正確に測れること。
多機能であったり繊細な構造である必要はないのです。
- シンプルな温度計でも温度が測れれば問題なし
特に初心者のうちはそれで十分事足ります。
それに測るだけならあまり意味がありません。栽培に活かしてこそ測定した温度は価値があります。
壊れることなく長い間使用できる方が遥かに良いね。
地温の測定
野菜の生育には気温はとても重要な要素。
野菜の地上部分の生育において気温はまさに大きな影響を及ぼします。
でも種の発芽に関しては地温が大きな影響を与えます。
- 種が発芽するまでの地温の計測はとても有意義
初心者のうちは地温計測への取り組みは今後の野菜作りにも役に立ちます。
できれば最初の数シーズン位はやった方がいいよね。
1℃刻み目盛り
デジタル温度計であれば小数点以下も表示されます。
でもアナログ温度計であればそうはいきません。
- 最も小さい目盛りの刻みは1℃
温度数値は読みやすいし、読みとる際の数値のズレが少なくてすみますから。
できるならそれが好ましいですね。
候補にあがった温度計5選
温度計の選び方をもとに候補に絞ったのが次の5つです。
順に一つずつ紹介します。
シンワ測定「地温計(地温/気温用)」O-4 ホワイト
地面やプランターなどの土に差し込み使用する地温用温度計。
気温も一緒に測定でき、発芽や育苗、鉢植えなどの温度管理に使えます。
文字盤のカラーは他にイエローとブルーがあり。
(測定範囲)地温:-10~50℃ 気温:-20~50℃ (1目盛)1℃
(精度)±1℃
佐藤計量器製作所「S型地温気温計2段」
地温と気温を同時に測ることができる温度計。
温度の表示がそれぞれが赤色と青色に分かれているので見やすい。
(測定範囲)地温:-5~50℃ 気温:-5~50℃ (1目盛)1℃
(精度)±1℃〈0~30℃〉/ ±2℃〈その他の範囲〉
シンワ測定「棒状温度計 H-7C」
気温や気温など様々な温度をケースに入れたまま測定可能。
ケースが汚れると洗えるのでいつでも清潔。吊り下げて使用や保管もできるフック穴付き。
(測定範囲)地温:-10~65℃ 気温:-20~50℃ (1目盛)1℃
(精度)±1℃
高森コーキ「S型地温気温計 AST-1651」
地温や気温などを測ることができる温度計。
地中温度と地表温度は同時に測ることができます。
(測定範囲)地温:-5~50℃ 気温:-5~50℃ (1目盛)1℃
(精度)±1℃〈0~30℃〉/ ±2℃〈その他の範囲〉
シンワ測定「デジタル温度計 G-1」
最高・最低・現在温度を同時に表示。
本体は防水性能IPX4、温度センサーは防止性能IPX7。水漏れも安心の仕様です。
温度センサーは地面に差し込んで使えるプローブ型です。(本体には温度センサーは内蔵していません。)
(測定範囲)気温:-50~90℃ (最小表示)0.1℃
(精度)±1℃〈0~40℃〉/ ±2℃〈その他の範囲〉
測定はシンプルな温度計で十分!
今まで温度計の選び方をまとめてきました。
選び方の手順としては‥
そもそも温度計を使う目的は‥
- 温度を知ること
温度を測ることだけが目的ではありません。
特に家庭菜園初心者は高機能なモノや様々な温度データが測定できる機種にこだわらなくても大丈夫。
それより測った温度データをどう活かすかを学んだ方が大事だね。
あとは自分に合った温度計を見つけるだけ。
地温が測れる温度計を「候補にあがった温度計5選」として挙げています。
もしよかったら家庭菜園の環境にあわせて選んでみてください。
最終的に管理人はシンワ測定の「地温計(地温/気温用)」O-4 ホワイト」を選びました。
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